「歯」と「口」のはなし|千葉県千葉市の原田歯科クリニック

口は、食べ物を食べる命の入り口、気持ちを伝える心の出口です。それを失ってしまったら…口はとても大切な器官です。

【口腔崩壊の子ども】歯医者に行かない理由


こんにちは、原田歯科クリニック 田邉です。



前回ブログに投稿した、「口腔崩壊の子ども」は大きな反響でした。
アクセス数がとても多く、私も驚いています。
今日は、
その口腔崩壊にいたるまで、放置する理由について、ブログを書きます。



全国保険医新聞によると、
口腔崩壊の子どもが全国各地にいることが明らかになり、その実態を調査した結果内容として、
2018年4月時点での、21保険医協会、歯科医師会の小学校、中学校の調査結果の集計が紹介されました。


小学校への調査では、学校歯科健診を受けた子どもは91万6826人で、要受診と診断された子どもが35.0%(32万619人)。
このうち、歯科健診後に歯科医療機関を受診した子どもは、47.9%(15万3654人)で、未受診は52.1%(16万6965人)と半数以上に上りました。


そして、その歯医者に行かない理由(未受診の原因)は、


●治療を進めても、本人が歯医者で治療を受けたくないと拒否する
●部活や習い事が忙しく、歯医者に行く時間が作れない
●経済的理由(定額の窓口負担金も受診のハードルは高い)
●保護者の無関心
●連れて行く保護者の就労状況
●*ネグレクト


*ネグレクト…育すべき者が食事や衣服等の世話を怠り、放置すること。育児放棄。



人は、食事をして命をつなぎます。
身体へ栄養を行き渡らせ、調子を整えます。
口は命をつなぎ、気持ちを伝える重要な器官です。


健康な歯がなければ、ものを噛むことも難しいし、発音も上手くできなくなるのです。
口腔内への意識を深めてもらい、成長過程にある子ども達のお口の健康を守ってあげましょう。


口腔内のことで、気になることがあれば、どんな小さなことでも構いません。
お気軽にご相談ください。



原田歯科クリニック
043-232-9988



口腔崩壊の子ども

口腔崩壊...(こうくうほうかい)


むし歯が10本以上ある。歯の根しか残っていないような未処置の歯が何本もある。
このような口腔内だと、*咀嚼(そしゃく)が困難になります。


*咀嚼(そしゃく)食物を細かくなるまでよく嚼(か)むこと。比喩的に、物事や文章の意味を考えつつ味わうこと。



こんにちは 原田歯科クリニック 田邉です。
ここに載せた画像は、口腔崩壊の子どもの口の中です。
この状態で、美味しくご飯が食べられると思いますか?


少し前に全国で実施された学校歯科健診。
その結果が、そろそろ子ども達に渡されていると思います。


要治療などと診断されても、歯医者さんを受診しない子どもが半数以上。
口腔崩壊の子どもがいる学校が全国で4割もあることが明らかになりました。


歯医者さんに行かない、行っていない理由として、
親の多忙、経済的理由(一人親のため生活が困窮)、口腔ケアの無理解(乳歯だからと放置する)ネグレクトとさまざまな指摘がされています。


中には、中学生で、むし歯があるのに小学校の頃から一度も歯医者さんに行ったことがなく、ほとんどが歯の根しか残っていない子どもや、全部むし歯で未処置のため、噛むことができず、給食はハサミ等で細かく切って子どもに提供していた学校もありました。


乳歯の口腔崩壊は、放置すれば永久歯の口腔崩壊に直結し、生涯にわたって様々な影響を及ぼすことはわかっています。


食べ物を満足に咬むことも出来ない。
栄養を十分摂取できない。
しっかり咬めないことで顎の発達に影響がでる。


このように歯の健康は体の健康にも直結するのです。


まずは、一番身近な親御さんがお子様のお口の状態を見てあげてください。
痛いところはないか?
気になるところはないか?
あるようなら、歯医者さんにいきましょう!



これから夏休みに入ります。
長期のお休みを利用して夏休み中に治療を済ませるようにしましょう。


原田歯科クリニック
043-232-9988












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注目のマタニティ歯科【千葉県千葉市の歯医者】

台風の影響でお天気がいまいちです。
これから、関東も雨の予報が出ています。
少しは涼しくなるかもしれないですね。


こんにちは 田邉です。


最近、聞くようになったマタニティ歯科。
妊娠後に歯が悪くなったという話をよく聞きます。
そうならないためにも、妊娠中からの予防が大切になります。


妊婦さんがむし歯になりやすいというのは本当のこと。
その原因で、よく言われるのが
「カルシウムを赤ちゃんに取られてしまう」
ではありません。


赤ちゃんを育てるために妊婦さんの身体におきる変化が大きくかかわっているのです。


リスク1 つわり

●つわりのせいで歯ブラシができない。
●歯磨き粉の味が苦手になる。
●口に胃液が逆流し、強い酸に触れた歯の表面が溶けてしまう。


リスク2 食べ物の好みが変わる

●甘いものが好きになった場合は「砂糖」をたくさんとるようになる。
●酸っぱいものが好きになると強い酸が歯に触れ、歯の表面が溶けやすくなる


リスク3 間食

●お腹が大きくなると胃が押され少しづつしか食べられません。そのたびに歯の表面が溶け出します。これは、飲食の酸によるもの。その後、時間をかけて唾液成分が再石灰化し歯を元に戻していきます。
時間があいていないと、歯を修復する時間がないので、むし歯になりやすいのです。


リスク4 唾液の減少

●分泌量が減るため、口の中の粘り気が増して、口の中の洗浄効果が悪くなる
●唾液が減ると歯を修復するための再石灰化ができなくなる


お母さんになるための準備のひとつに、お口の健康があります。
マタニティ歯科では、しっかり健診をして予防をしていきます。
もちろん、状況によっては時期などを相談してから治療も可能です。


各市町村で実施している「妊産婦歯科健診」。
千葉市は無料で行えます。
原田歯科クリニックは協力医療機関ですので、体調の良いときに健診を受けにきてくださいね。




原田歯科クリニック|千葉県千葉市
043-232-9988

Q&A むし歯なのに削らなくていいの?


今朝のW杯、とっても盛り上がりました。
こんにちは、田邉です。


日本×ベルギー戦は白熱の戦いでしたね。
チームが一丸となって、立ち向かう姿にとても感動しました。


試合後のインタビューで長友選手が、
「自分たちの力はすべて出し切った、胸を張って帰りたい。」
と、話していて、その言葉にとても感動しました。
落ちていた気持ちが、一気に上がりました。
かっこよすぎです、長友選手。


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今日のQ&Aは、

奥歯の溝が黒くなっているので、心配して歯医者に行ったのですが「削らずに様子をみましょう」と言われてしまいました。この黒い部分、本当に削って詰めなくて大丈夫?


奥歯の溝が黒くなっている場合、まずむし歯なのか着色なのかを調べます。
これは、お茶などの成分が溝に溜まり黒や茶色に見えることがあるからです。
むし歯かどうかを判定するには、
歯の表面を清掃して観察し、レントゲン検査で内部に進行していないかを確認します。


むし歯治療の考え方は、いまは「早期発見・長期管理」に変わってきています。
歯は削るほど寿命が減ります。
むし歯の状態によっては、削らずに見守ることもあります。


今回、「削らずに様子をみましょう」と歯医者さんが言ったのは、初期むし歯だったと思われます。
エナメル質の範囲でとどまっている初期むし歯なので、削らずにこのまま様子をみましょうということなのだと思います。


初期むし歯は、カルシウム成分が唾液から取り込まれることで、進行が止められたり、条件が整えば回復することもわかってきました。
それをうけて、「早期発見・長期管理」へと大きく変わってきているのです。


最近、歯医者さんに行ってないなという方、時間を作ってお口の中を診てもらいましょう。



原田歯科クリニック|千葉市若葉区
043-232-9988




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歯が少ない人は寿命も短い【千葉市若葉区の歯医者】

日本歯科医師会で歯科医師が、沖縄の宮古島で40歳以上の住民5700人を対象に、15年間の追跡調査を行っていました。
その結果、80代以上のグループで、噛める歯が10本以上あるかどうかで2つのグループに分けて分析したところ、大きな差が出たということです。


男性では、調査開始時点で歯が10本以上ある人では、15年後に生存していたのは54%だったのに対して、10本未満の人では25%に半減。
また、女性は、10本以上の人で66%だったのに対し、10本未満では42%でした。


さらに、興味深いのは、10本未満の人を、入れ歯があるかどうかで分析し直した結果です。
男性では入れ歯の有無と生存率に関連は見られませんでしたが、女性では入れ歯を入れたほうが生存率が高くなりました。
女性は入れ歯のそしゃく力で十分に生命力を回復するのかも知れません。


以上の研究結果から、残った歯の数は、特に男性にとって、寿命に大きく関係するようです。


調査を行った歯科医師は、
「長寿を期待するのなら、現代版養生訓の一つとして、『男たちよ、歯を残せ、女性たちよ、歯科治療を最後まであきらめるな』と言いたいです」と話していました。


歯の残存本数が多ければ寿命は延びる傾向にあります。
大事なのは噛み合わせ。
総入れ歯でも噛み合わせがよければ死亡リスクは減ります。
健康で長生きするためにはお口の健康は大切です。





原田歯科クリニック|千葉市若葉区
043-232-9988