ここ数日は、気温が下がり過ごしやすくなりました。
ただ、台風の影響で週末の天気が荒れそうです。
こんにちは、田邉です。
この週末に地域で夏祭りが開催されるのですが、台風の影響でどうなるのか心配です。
中止になったら、この日を楽しみにしている子ども達が残念がるだろうな…。
浴衣まで買って心待ちにしています。
かわいそうですが、お天気ばかりはどうしようもありません。
予報を見ると、日曜の午後からなんとか晴れてきそうですが…。
まぁ、これも夏休みの思い出になりますね。
今日は、治療で使う金属の話。
上の写真を見てください。
実際の患者さんの歯からはずれてきた冠の写真です。
上方の冠の部分は比較的光沢がありますが、
下方に見える補強材(コア)の部分は、真っ黒に変色しています。
これはいくら歯を磨いても予防できません。
治療を受けた患者さんにしてみれば、
冠をかぶせたあともきちんと歯ブラシ等の手入れをしていたのにまたムシ歯になって再治療しなければいけない、どうして?と思うのは当然ですが、
このように、治療用の金属の腐食が大きな原因の一つになっていたわけです。
これは、金属冠に限ったことではありません。
陶材焼付け冠(メタルボンド)、プラスチック前装冠などの白い歯でも
歯と直接接触しているところは金属ですし、歯の内部を補強しているのも金属ですから、
当然 金属の腐食による歯の寿命の短縮といったことが起こりうるのです。
もともと銀歯の金属は、口の中では金属イオンに変化し、少しずつ溶け出しています。
そのため、形が変形するなどして劣化していくのです。
また、歯と銀歯をくっつける接着剤も不必要に強い力がかかると壊れてしまいますし、ベースとなっている歯にも欠けるなどの影響が出てしまいます。
金属自体が劣化するのと同時に、歯と銀歯の間に隙間ができます。その隙間や被せている銀歯のフチにむし歯菌が付着し、繁殖しやすくなるのです。
素材自体の劣化も気になりますが、せっかく直したはずのむし歯が、銀歯のために再発してしまう可能性があることは知っておく必要があります。
「痛くなってから歯医者さんに行く」のではなく、
「痛くなる前に歯医者さんに行く」に考えを変えましょう。
原田歯科クリニック
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